平野弘士

2023年度~2025年7月現在
芦屋市立打出浜小学校教頭

 丹羽元会長にご指名いただき、何を書こうか悩んでいると、漫談のお話を出してくださり、「そう言えば!」と思いついたことを書かせていただきます。

私は吉本新喜劇が好きです。毎週土曜日のお昼の放送を録画して見てました。関西出身ではない奥さんには冷たい目で見られますが。

 教員になって数年の頃、代休日の朝に思い立って「なんばグランド花月」に新喜劇を観に行ったことがあります。「落語家さんや漫才師さんの話し方は人前に立って話す時の参考になる」という先輩の言葉を口実に。

行ってみると、既に座席はいっぱいで立ち見でした。でも立っている間、おもしろくて、しんどいとは思いませんでした。実は、新喜劇って、開演してすぐに始まるのではなく、その前に若手からベテランまで十数組の漫才師や芸人が出てきて、漫才や漫談を見せてくれます。その日はトミーズも出てきました。

おもしろくて、どんどん話に引き込まれていきました。そんな中「この人、すごいな!」と思ったのが、桂文珍さんでした。内容は、小話のようで「つい先日・・」と始まったのですが、大きな声で話すわけでもなく、淡々と語る感じで、でもその間の取り方に驚きました。この声の大きさで人を惹きつけることができるんだと思いました。

 私は授業中、ついつい大きな声で話をしていました。でも、この大きさでも、間の取り方、目的に応じた声の大きさや速さ、アクセントなどで、十分に伝えることができることを感じました。

それから、話し方がうまくなったかどうかは分かりませんが、同じ声の大きさでダラダラと話していないか、自分の話し方を意識するようになりました。こう書くと、次話すときに自分のハードルを上げてしまっている気がします。

 2年前、打出浜小学校に着任して、まさかPTA(現うちぴー)との最初の会で丹羽さんと漫談するとは思いませんでした。でも、今後はご遠慮させていただきます。

平野弘士


<編集後記>

わからんもんですな~。
先生が吉本新喜劇を毎週録画し、劇場に足を運び、その芸に魅せられていたとは。

2年前、PTA座談会で漫談しませんかとお誘いした時の、「えー!そんなんできませんよー!」というスタンスと、その後のお誘いに対するつれない態度は、壮大なタメ、はたまた次の展開をわかりやすくするためにたっぷり取られた間やったのかと、ここへきてやっとわかった。

考えてみれば、先生、それも教頭や校長となれば人前で話す機会はとても多いのではないか。子ども、大人、相手の立場や話の内容に拠って話し方を変える。長い経験の中で試行錯誤を重ね、新喜劇や落語にヒントを得ようと努力を怠らないその姿勢、いやなんとも見上げたもんです!

とは言え、打小の教頭である平野先生がどんな方なのか、ピンと来ない方も多いだろう。

そんなあなたは職員室のドアを勢いよく開けてこう言おう。

「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃー!」

絶妙な塩梅で椅子から転げ落ちてくれる人が平野先生だ。

2025年7月
編集長 丹羽洋文


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やれることをやる。やりたいことをやる。 これからのPTAを、一切のおふざけなしに夜も8時半からたっぷりぐっすり9時間半しか眠れないぐらい考える。 芦屋市立打出浜小学校PTA、略してうちぴー。