伊東典子

~2019|幼稚園、潮見小学校、潮見中学校PTA 会員/役員
2020、2021|芦屋市PTA協議会 会長

 令和2年、3年と芦屋市PTA協議会(芦P協)の会長をさせていただきました。

 どんだけPTAのプロなの??と思われるかも( ^^) しれませんが、実は幼稚園でも小学校でも中学校でも会長をしたことが無かったんです。初めてPTA活動に参加し始めたのは、小学校の「朝の図書室の鍵開け」でした。朝のほんの20分、週2回、本を読みにくる子が数人いて(今は返却貸出できるので、多くの子が利用しているそうですが)、ほとんどの子は教室や校庭で過ごしていて。なぜ数人しか利用が無いのにわざわざ開けるんですか??との疑問に、「数人でもここに居場所ができるから」と先輩ママさん。PTA活動の本質を教えてもらった瞬間でした。

 下の子が小さい間は、未就園児がいるから、という理由で役員は免除でしたし、できる時が来たら私も何かしよう、と思っていました。なので、下の子が幼稚園に入った時に初めて小学校の執行部に入りました。活動していくにつれて「できる時にできる人が、子どもたちのために学校のために、できることをする。(できることって人によって違うし、子どもたちのための視点も人によって違う。愛護で見守りをしてくださる方、学校の花や緑を綺麗にしてくださる方などなど、、、なんて多様性!)」ということが分かってきました。

 子どもが中学校に入ったら、校則や決まりがとても多くて、それ必要??と思うこと(制服の決まりとか重すぎる荷物とか)が増えて、PTAの会議は「保護者視点で学校に意見を言う」大事な機会で、保護者同志でも意見交換ができる場だと理解してきました。

 私は毎朝登校見守りするとか、緑の手入れをするとか、ちょっと苦手でしたが、執行部ならできるなと思い、役員を続けているなかで、ちょうど芦P協の輪番で潮見中学校・潮見小学校が当番校のときに我が子が在籍していることを知って、芦P協の役員も誰かがしないとね、とは思っていました。会長は無理!と思っていたんですが、一緒に活動してくれた役員や、各学校の会長のみなさん、先生方に支えていただきながら、2年間活動できました。芦P協は、意見を言う相手が教育委員会の先生だったり、芦屋市での会議だったり、という立場でした。

 各学校PTAでできること、芦P協でできることはそれぞれあって、今、子どもたち・保護者・学校にとって、何ができるかな、という視点で考えることは変わりませんでした。

 PTAは役員にならなくても、PTAに加入する、ということはPTA活動に参加していることにもなるんですよね。私は、学校に感じている不安や子供たちや保護者が困っていることを役員に伝えることもPTA活動だと思っています。コロナ禍で今までと違った不安が出てきたり価値観も変わってきました。それは子どもたちも同じ。これからも、どの子も自分らしく生きられるように、子どもたち・学校・地域に関心を持って、できることをしていきたいなと思っています。

伊東典子

<編集後記>

3月のいい天気、香櫨園浜で話を聞いた。寒そうにしてたらあげようと思って貼らないタイプであることを指さし確認してカイロをポケットに入れた。お茶でも飲みながら話をしてもらおうと小さめの、念のためカフェインレスのほうじ茶とつまみを買う。カメラの設定もチェックしとこう。いい天気だ。来るまで本でも読んどこう。

20分後に来た。

ペルーのバスは何の説明もなく2時間半は遅れて来た。伊東さんは絵文字入りLINEで到着時間を教えてくれるし、見つけやすいように赤い服を着てくるし、キュートな笑顔で登場してくれる。ペルーのバスも待たせるのはせめて30分以内にしといてほしい。

えー!インタビューだと思ってたー!とのたまう伊東さんに、自分のことばで書いてほしいとお願いし、書く内容の手助けになればと話を聞いた。こどものこと自分のこと、小学校、中学校のPTA、芦P協のいろいろ、金管バンド(潮見小の吹奏楽部)のまとめ役、そしてこどもたちは高校生、大学生へ。

このビターでスイートな物語はやっぱり本人に編集してもらいたい。

突然の依頼にもかかわらず快く寄稿してくれた伊東さんに感謝!

編集長 丹羽洋文


芦屋市立打出浜小学校PTAのウェブサイト

やれることをやる。やりたいことをやる。 市内一加入率の低いPTAが、これからのPTAを、一切のおふざけなしに夜も8時半からたっぷりぐっすり8時間しか寝れないぐらい考える。